2016年6月3日金曜日

BBCの秀逸なる記事を読んで思った事は、尾木ママやっぱり余計なことを言う。という感想について。

北海道の行方不明事件。男の子が見つかって本当に良かったと思います。
帰り道、BBCがこのことに触れた記事を読みながら思ったこと。

森の中に置き去りに……子育てに悩む日本
ふりだしからして、異様だった。
書き出しが秀逸。小説なのかと。
ヘンゼルとグレーテルを例えに入れてくるあたり、重い話題を少しでも童話として読ませようと言う気遣いが感じられてグッドだなと思いました。
他人の失敗も全体の教訓として物語ってきた海外メディアならではだなと。

そんな中に「尾木ママ」さんのブログが引用されて出てきました。

「明らかにネグレクト! 虐待です!」と非難していた。尾木さんはその後も、日本では親が子供を自分の「所有物」のように扱いがちだと指摘を続けた。

まぁ、そうでしょうね。この事故?事件?をニュースで読んでた大人は皆少なからずそういった感想を持ってると思います。言われなくても。

尾木さんはよくブログで厳しい言葉を使いながら、ほぼ大多数の方が「悪い」と感じる行為を糾弾されてる印象があります。かつご自身がメディアで「教育評論家」を名乗る方なわけですけど、あれは教育の一環のおつもりなんでしょうか?

ダメな親がいると子供が可哀想なんですよね?
子供は親を選べないから、親がしっかりしなければ子供が可哀想なんですよね?

わかります。きっとその辺りのお考えがあって、間違った大人は糾弾されてしかるべき、ということかと。

ちょっと違う視点で考えた時、尾木さんの発言はダメ親の行為を指摘する以上に、その親の人格や行動を世論全体を巻き込んで否定する行為だと思うのです。

要はネットで言うところの晒しです。しかも教育評論家という肩書き付きですからね。
破壊力抜群です。そんなこと見えない世論を巻き込んで言われた日には健常な大人であっても精神病みますとも。反省してゴメンナサイの以前の問題です。

身近な事を振り返った時、会社の同僚が子供を連れてきたり、子供と一緒のところに居合わせた時、大概のかたは「いつもお父さんにはお世話になってるよ」とか、「お父さん優しいよね?」とか、(仮に全く思ってない事だったとしても)子供に対してはその親御さんを持ち上げるような話しかけをするのではないでしょうか?

子供の気持ちを考えたら、自分の親が「やっぱかっこいい」とか「周りの大人の人も自分の親を褒めてる」とか、そういう安心感を与えてあげたいと思うのではないでしょうか?

子供の前で親に恥をかかせることはしない。というのは子供の自尊心を伸ばしてあげる上でもとても大事なことだと思うのです。

それと全く反対の事をヒステリックにネットで叫ばれると、はたして教育ってなんなのだろうと結構まじめに考えてしまいます。しかも今回のお子さん、もう小学生ですしね。ネットで調べ物なんて環境さえ整えば自由にできちゃいますよ?

今回のご両親のやったことは責められるべきことだったと思います。が、それを世間が責めなくてはいけない訳ではないと思います。同情するのも、責めるのも一個人であれば別に良いでしょう。ただ公人に近しい発言力のある方は、より慎重であっていただきたいと思うのです。日本人は右に倣え大好きですから、世論がそうなれば皆そう言い出します。

大人の癖にそんなことも自分自身で考えることすら出来ないの!キーッ!!!

って言われそうですけどね(笑)。後悔をされているように見えるご両親に反省と子育てで同じ過ちを繰り返さないための再考の猶予すら与えず、また司法の場で罪に問われている訳ではないご両親の有り様を、手っ取り早いブログで感情的に避難する事は教育者である前に一人の大人としてどうかと思います。

まぁあの方の理屈は間違えばどんな非難をうけても当然、なんでしょうが。

少なくとも尾木さんの発言を今回のお子さんが目にした際に、自分の親がかっこいいとか素晴らしい!とかはならないよなぁ。。。児童虐待なんだから許せん!子供を守る事を再優先!とするなら児童相談所や厚生労働省へ働きかけるとか、立場考えればブログでキーキー言う前にもっとできることあると思うんですけどね。教育者?評論家?なんだし。

ご両親が一番最初についた嘘は世間体を気にしたものでした。その世間体ってのは「自分は正しい!」という人たちが作ってるんですよね?

子育てはみんな悩みながらやってますし親も間違いますから、個々のケースを考慮しない正論ほど暴力的な意見はないな、と。こんな批難されるなら更に世間体気にしなくちゃならないですし、子育ての余裕なんて生まれませんよねー。子供の命に関わる失敗なので、やっぱ世間から批難されるべきですかね?なんてことをBBCのニュースを見て思いました。

尾木ママ、やはりワタクシ好きになれませんね。。。

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